林:この素敵な会議室で、みなさんが丁寧に百年木材を大事に使って頂く姿にとても励まされています。
そこで、今回この柾目の家具シリーズ テーブルセットの購入を決めた時のきっかけを教えて頂けますか?
山:先ほど申し上げたように、企業の命題は永続です。
多くの経営者というのは、まず100周年を目指すと思うんですね。
100年目とは”大きな節目”だと思うんです。
だから僕たちもまずは100年を目指したいなと思っている中、
たまたま百年木材のコンセプトと出会って
『あっ、これ一緒や!』と、ビビビと来たのです。
御社も100年というキーワードを大事にされていて
このように、ものづくりされていること自体が
すごくここ(心)に、”琴線に触れるもの”がありました。
さらに、実際使ってみて、、、
これ(テーブル)、約二百年近いですよね?
ここから流れてくる気、木から流れている『気』というものを感じるんです。
人間は、不思議なことに
昔から御神木って大事にしますよね。
“大きな木に神が宿る”、と言って
とても大切ににしてきたじゃないですか。
特にこういう商売してますと、人知を超えた、
あるいは『宇宙の大法則』というものを感じます。
木にもそういう精霊が宿るという考え方。
木から同じ『気』を感じる、
そういうものを
ここで百年企業を目指して未来を語る、将来を語る
そのような場になってほしいなと思って
このテーブルを購入させて頂きました。
実際、今一番企業として大事な
リクルート活動にこの場所を使っています。
そのリクルート担当が彼(翔太さん)で非常に多くの方々の面談を
この場所で行っています。
翔:はい。面談にお越し頂いた方との会話のきっかけ、アイスブレイクに、なっています。
面談では、仕事の内容とか会社概要、数字の話をもちろんしますが
どんな仕事を、どんな想いを持って
やっているかっていうのを話すべきだなと思っています。
その会話のきっかけに有効で
『このテーブルは社員さんと一緒に100周年を目指す、そういう思い出で使っている』
『100周年を迎えた時に地元広島の人たちに必要とされる会社でありたい』
このような社長の想いがあって購入したテーブルだ、と伝えています。
このテーブルを通して会社の社風や社長の人柄を話すきっかけになってるのかなと思います。
林:貴重な場面に使って頂いているのですね。感無量です!!
翔:香も、すごくいい香がして、部屋に入った時にリラックスするというか、
やっぱり雰囲気が違います。
これがもし、普通の一般的な会議用テーブルだったら
雰囲気がまた違ったものになっているかな。
このテーブルによって違う空気感になっていると感じています。
山:ビジネスツールの観点から大事だと思うんですね。
例えば『男の戦闘服・勝負服』というとスーツやネクタイがありますよね。
仕事のツールとして、こういう木材を使わせていただくことは
僕たちの物語を作る上においてとても大切なことだと思います。
実はこれ、昨年、息子の翔太が入社したことを記念して、
僕にとっては入社してくれた記念品として、
購入させて頂きました。
彼が今32歳。あと28年で100周年。
彼がちょうど60歳になるときに100周年を迎える。
そのことに僕自身も励まされている。
メモリアルとして、とても大事なことになります。
彼自身も自分が入社した時のテーブルなんだ!と思えば、なんらかの形でこのテーブルの存在が彼の仕事の励みになっていくのかなと思います。
人間というのは
そういう意味では『励み』となる
『自分を励ますようなもの』は必要ではないかなと思っています。
その『励み』となる一つの大事なツールとして
このテーブルを購入させて頂きました。
ー
百年木材のテーブルは、単なる『道具』ではなく、
誰かの励み・支えになるようなものでありたいと、これまで思っていました。
今回、まさに山内社長から『励み』になっている、と言って頂き、
“百年木材を続けていてよかった。”
と、自分自身が励まされたのです。
山内社長の『琴線に触れた』という言葉。
とても美しい言葉で表現して頂きました。
誰かの琴線に触れるテーブル・椅子・・・
『私たちのやりたいものづくりはこれだ!』と感じたのでした。
いよいよ、次回でラストのインタビューとなりました。
次回
『百年木材を使うことで社内に起きた変化とは??』
お楽しみに!!